Second Light
慎先輩に進められて入学したがいいが、さすが県内トップ高並みの進学校。
授業の進みも、周りのレベルも半端じゃない。
まあ、それでも、なんとか良い成績はキープしているんだけどな。
「早く行かないとな。」
確か次は科学室。
急がないと………
俺は、慌てて廊下を走る。
角をスピードを落とさずに曲がった時だった。
ドンッ
ドサッ
「いった……」
「っつぅ………。」
よくある曲がり角での衝突。
最悪だ………
「あ、ごめんな。大丈夫か?」
「………平気よ。」
幸いにも俺は転ばずに済んだが、相手は倒れている。