Second Light
カチャッ
「はい。了解しました。
………みくる先輩とは接触していないので、そこはよくわかりませんが。
失礼します。」
誰もいないであろう屋上に、凛堂の声だけが響いている。
俺は、そっと開けた屋上の扉に手をかける。
この先に踏み込んだら、危険な気がする。
本能が叫んでいる。
『逃げろ』とーーーー。
「しっかりと授業を受けて下さいねと、言ったはずです。」
「なっ……?!」
慌てて意識を視覚に戻せば、いきなり屋上の扉が一気に開かれた。
もちろん、屋上の扉に手をかけていた俺は、一緒に引っ張られる。