Second Light



当然、屋上の内側に俺がいるんだから、開けたのは、屋上の外側からだ。




「あなた、良い度胸してるのね。
まさか盗み聞きするなんて。」



軽蔑したように、冷たい声で言う凛堂がそこにいた。




真面目な見た目だと、迫力がある。



委員長とかに怒られている気分だ。



いや、それ以上に、異常なほどに冷たい視線が迫力の原因だ。





「盗み聞きしたのは悪かった。ちょっとした出来心だったんだ。ごめん。」




でも、そんなもの俺には効かない。



それ以上に、恐怖を感じる視線を見たことがあるからだ。




例えば、潤さんとか、慎先輩。



あの二人の視線は、時にとても怖くなる。



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