Second Light
「今の様子からして普通ではないみたいだけど……、こっちの世界でもないわよね?」
こっちの世界?
聞いたことはある。
俺たちとは違う、表の反対……裏にある、闇の世界。
「凛堂って裏の人間だったのか……?!」
「やっぱり、その存在を知っているのね。これは面倒ね……」
そう言うが早いか、凛堂は素早く俺に襲いかかってくる。
「っぶね」
慌てて右に避ければ、頬を蹴りがかすめる。
いや、というかスカートだろお前!
「…………まあ、あなたに知られたくらいで支障はない。
私の邪魔はしないでね。」