Second Light
私は女に睨まれる
《鈴波side》
“リン”
それが私の名前。
もちろん、コードネームに過ぎないけれど私はそれ以外の自分の名前を知らない。
生まれた瞬間に親に捨てられ、拾われて、いろんな家にたらい回しされて。
最終的に、組織に売り渡されたのが私。
本名なんて知らないけど、組織のボスが “リン” と名付けた。
だから、リン。
私が、この学校に入学した理由は簡単だ。
任務が、あるからだ。
9月になったら、ある人を殺さなくてはならない。
あと3ヶ月後というのが面倒だが、ターゲットが少し厄介だから、私に依頼が回ってきた。