Second Light
「そんだけ大声で喋れるなら、余裕があるはずだよな?
東條、前に出て、この問題解け。
そして、俺の名前は折山だ。」
「仕方ないか……」
東條は、立ち上がると、黒板の数式に向かった。
「那津、アホだな〜」
「うるせえよ。」
彼は人気者だ。
男女共に好かれ、運動神経も良い。
そして………
「………正解だ。」
「さすが学年一位。かっこいいよね那津くん。」
「うん、うん。」
こそこそと話す女子の声も聞こえる。
「………モテるのね。」
戻ってきた東條は、隣の席に座り直した。