Second Light
「悪かったな、俺のせいで。」
「あなたでも謝ることはあるのね。」
私が、素直に驚くと、東條は私を睨んできた。
「謝ってるのに、それは無いだろ。」
「………素直に関心しただけよ。」
東條は、今度は飽きれたような表情をすると、私に笑いかけた。
「ま、俺のお陰で、鬼山は文句言わなくなっただろ?さすが俺。」
「今度は自慢ね。」
なんだか可笑しくて、笑ってしまう。
「なんだ……。」
「え?何……?」
東條は安心したように、私を見た。
「普通に笑えるじゃん。」
その言葉が、何故だか心に響いたのは……気のせいだよね。