Second Light
バンッ!
「ちょっと、どういうこと?!」
昼休み。
私の机を誰かが強く叩いた。
「どういうこと、とは何のことかな?
両国 さん。」
「あんたのそういう態度が気に入らないのよ!」
机を挟んで、私の前に仁王立ちするのは、両国 泉 (りょうごく いずみ)。
彼女はクラスの女子のリーダーみたいな人だ。
「あんた、いきなり那津に近付いてるんじゃないわよ。」
なんだ、そういうことか…
「私が誰に近付こうか勝手だと思う。
あなたに指図される筋合いはないわ。」
辺りを見るが、どうやら当の本人はいないらしい。