Second Light
「………やっぱり、あんたのこと気に入らない。覚えておきなさいよ。」
捨て台詞を吐くと、両国さんは、あっさりと去って行った。
何なんだ一体。
要するに、彼女は東條のことが好きで、急に彼に気に入られた私が気に入らない。
ただの当てつけじゃない。
「だから嫌なのよ。人間なんて。」
闇で生きた私は、人間という生き物が嫌いだ。
つまり、自分も嫌いなんだけど。
「………醜い。」
私は、呟くと教室を出る。
こんなに人が密集していると、息が詰まる。
人が多い場所は苦手だ。
私は屋上へと向かった。