Second Light
「………両国さんは、思った以上に醜いのね。」
「黙りなさい、愚民が。
私のお父さんは、警視庁本庁に勤めているのよ!」
なんて能無しなの。
だから、どうしたのよ。
ああ、こういうのを見ているとイライラしてしまう。
「いい加減にしてください。
自分がどれだけ、虚しいことをしているかわからないの?
あなたの家の財産は、あなたの父親のものよ。
あなたのものじゃない。」
「くっ………!」
両国さんは、最後に私をじっと睨んで、走って行った。
なんて弱いんだ。
お金の力を頼るだけでも弱い証拠なのに、それが親の金で威張れること。
それは、周りから見れば、かなり馬鹿に見えるというのに。