Second Light
ん?
何か音がしたな。
俺の足元に転がっていたのは、白い携帯。
珍しいな。
ガラケーなんて。
もちろん、俺のじゃない。
ということは、潤さんのか、潤さんの抱える女のか。
「これ落ちました。」
「あぁ。ありがとうな。」
俺が携帯を差し出すと、お礼を言うものの、潤さんは受け取らない。
両手が塞がっているせいか。
どうしようか……
このまま潤さんについて行けば、授業には間に合わないかもしれないけど。
このまま潤さんが困っているのに、助けないわけにはいかない。
「良かったら、先輩について行きますけど……。」