Second Light
俺は慌てて目を下へ逸らす。
しばらくすると、潤さんが俺に声をかけてきた。
「いろいろ助かった。お前、名前は?」
やっぱり潤さんは俺の名前を知らなかったか……
「東條 那津です。まだ下っ端なんすけど……慎先輩に進められてこの高校に入りました。」
「そうか……。」
潤先輩は、何かを納得したように軽く頷いた。
「あの……先輩。聞いてもいいですか?」
「なんだ?」
俺は、みくる先輩はに目を向ける。
さっきから思っていることを確認したい。
「この人……先輩のその……」
俺から質問したはいいが、言いづらい。