Second Light
当たり前だ。
先輩に「この人が好きなんですか?」なんて、堂々と言いづらい。
だけど、先輩は俺の言いたいことを理解したようだ。
「俺の、大切なやつだ。」
「そうなんですか……」
やっぱりそうだったんだ。
この短い時間でも、潤さんがみくる先輩を大切にしているのは、よくわかる。
みくる先輩はどうなんだろうか?
「っつっても、俺の片思いなんだけどな。」
その言葉に、つい笑ってしまった。
潤さんのこんな言葉が聞ける日がくるなんてな。
それを言わせる、みくる先輩は……まさにこの人の “姫” だ。