Second Light
「こいつは……なんでも我慢して適応しようと無茶するから。
ほっとけねぇんだよ。」
そう言う潤さんの目は、やっぱり優しさと愛情で溢れていた。
潤さんが認めるほどの人だ。
きっとみくる先輩は、それだけの魅力があるんだと思う。
「きっと、素敵な人なんですね。
今度、話してみたいです。」
「ふっ……話せるといいな。」
その時、体温計の音が聞こえた。
潤さんは、みくる先輩に近寄って体温計を抜く。
「38.9だな。」
「高いですね……」
熱中症だろうか?
みくる先輩の様子も段々と、きつそうな表情に変わっている気がする。