Second Light
私が戸惑う気持ち
《鈴波side》
「これでHRを終わる。」
折山先生が教室を出ていくと、みんなは席を立ち始めた。
「鬼山、話が長いよな……」
「………。」
私は、東條を無視して、次の授業のために立とうとした。
「ねえ、鈴波。話があるんだけど。」
馴れ馴れしく呼ばれて、振り返れば、両国さんがいた。
なるほど。
東條の前では、私と仲良くしたいわけか。
「放課後、一緒に遊ぼうよ!教室に残っててね。」
「わかった。」
懲りないな。
でも、話を合わさないと面倒なことになりそうだ。
でも、実際に残るわけがない。