Second Light
言いたいことだけ言って、去って行く両国さん。
「へぇ。凛堂って泉と仲良かったんだ。」
「うるさいっ!!」
私は、思わず大声で東條を怒鳴ってしまった。
東條の今の言葉が、なぜか嫌だった。
私は名字で、あの子が名前。
なぜだか、痛かった。
心がズキズキとして、無償に切ない。
「ごめん………」
シーンと静まった教室に、私の声だけが響いた。
「みんななんでもねーよ!
俺が凛堂をからかい過ぎただけだから、あんまり見ないでくれ。
俺が恥ずかしい。」
「なんだよ、お前のせいかよ那津!」
「脅かせんなよ!ったく、ビビっちまったじゃねぇか。」