Second Light
「なら、俺は人間じゃないから大丈夫だ。」
「……………馬鹿なの?」
心の底から、ため息が出そうだった。
人間じゃないって、あなたはどう見ても人間でしょ。
「俺は、お前のためなら命を捨ててもいいと、思ったんだ。」
「いつ?」
「今だな。」
……………言葉が出ない。
こんなに真っ直ぐな想いは、初めて出会った。
「だから、俺と生きよう。」
「………本当に馬鹿みたい。」
そう思うのに、涙が溢れる私の方が、馬鹿なのかもしれない。
「一緒に生きてくれるの?」
「ああ。一緒に生きよう。」
あなたの差し出す手に、私は自分の手を重ねた。