Second Light
「あなた、本当は、那津のことが好きなんでしょう?!
今朝だって……」
彼女は、なぜそんなに熱くなっているのだろう?
たかが恋……
そうよ。
たかが恋愛の1つごときで、そんなに感情を左右されるわけにはいかないの。
「彼を見て、ドキドキしないの?
彼の瞳に、自分だけで独占したくないの?
彼の優しさに、包まれたくないの?」
ドキドキ?
独占?
ーーー優しさに包まれたい?
そんなの、私は……
「そんな傲慢で、自分勝手で、夢と現実の区別が出来ない感情なんて、私は持ち合わせていない。」
そんなの、知らなくていい。
今度こそ、私は教室から背を向けた。
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