Second Light



「--今から、体育祭の種目を決めるぞ。」



担任の声に、俺の意識は必然と前に向く。




そういえば、夏休みも終われば、体育祭があるはずだ。



文化祭と同じく秋の名物だよな。




「鈴波。」


「ん?なに?」



「体育祭、楽しみだな。」



「…………そうだね。」



俺の言葉に、鈴波は突然悲しそうな顔をする。



「体育祭、嫌なのか?」



「あ、違うよ。うん、楽しみ!」



それが空元気なのは明白だけど、俺は特に気にしなかったんだ。




そして、



鈴波との時間が終わるのは、本当に唐突だった。





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