Second Light
《那津side》
〜〜〜♪〜♪〜
家でのんびりしていた俺は、着信音に体を起こす。
「あれ?鈴波か…」
アドレスと番号を交換しても、今まで連絡をとるのは大半が俺からだった。
「もしもし?珍しいな。」
『うん……ちょっと用があって…』
そして電話口の声も、珍しく弱々しいものだった。
「なんかあったのか?」
『え?あ、うん。そうなの。
今から、◎◎っていうビルの屋上にいるから、来てくれる?』
「わかった。待っとけよ。」
俺は、電話を切ると、走った。
鈴波を助けたい。
誰よりも近くで、あいつを支えたい。