Second Light
「そうね。」
そんな嘘、俺が見抜けないはずがない。
お前は………確かに、思っていたはずだ。
楽しいとか、嬉しいとか……あったはず。
「私は、闇の一員で、それしか生きる方法を知らない。
あなたには助けられたけど、それも今日までよ。」
「お前の目が訴えてるじゃねえか!
お前が自分の心を縛ってどうするんだよ!今度こそ、救われないじゃねえか!」
俺の思いは、確かにお前に届いたはずだ。
俺の声は、お前を救えたはずだ。
なのに、なんでだ?
「どうして、また同じような道を辿ろうとするんだよ……」
「結局私は、組織に逆らえない。
組織でも孤独な私に、何を変えられるの?」
答えなど、俺には返せなかった。