Second Light
上を見上げれば、青い空と眩しい太陽。
俺はフェンスに寄りかかるようにして座った。
「そういえばさ、」
慎はふと思い出したように、俺を見た。
「翔太が、今この街にいるらしいぜ。」
「あいつが?」
あっけらかんと言った慎を凝視する。
奈良 翔太 (なら しょうた)。
14代目狼神の幹部の一人だ。
こいつが家の跡継ぎとして、働くことになり。
14代目幹部は引退したわけだが……
「てことは…当然忠告に来るだろぉな。」
その仕事の都合上、世界各地を転々としているやつだ。
いつ、どこにいるのかさえ俺らはわからねぇ。