Second Light



「鈴波……好きだ。」



俺が、その体を抱きしめてやれば、鈴波は俺にしがみついてきた。




「…………ごめんなさい。
心から、あなたを想っています。」




なぜ彼女が謝るのか、俺にははっきりとは、わからなかった。



けど、その言葉には鈴波の精一杯の言葉が込められてる気がした。




「俺と出会ってくれてありがとう。」



「私も、ありがとう。」




でも、なんとなくわかっていた。



謝罪の意味も、そして……決して『好き』と言わない意味も。







キーン…




再び薬莢が落ちる音。






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