Second Light
「だろうな。
確実に佐倉みくるのことを、忠告されそうだよな〜。」
慎は困ったように苦笑いする。
俺の勘が間違っていなければ、みくるは裏の人間。
当然裏の人間と関わっていたら、翔太に言われんだろぉな…
「潤!慎!」
突然屋上に響いた声。
聞き覚えのあるーーー声。
噂をすれば影が差す、っつのは正にこぉいうことか。
「翔太か……」
屋上の入口である、扉の上。
そこに一人の男が立っていた。
「よっ!久しぶりだな!」
根が明るいせいか、いつでも元気に笑っているやつ。
男にしては少し小柄な体格だが、それを生かして仕事をしている。