Second Light
「あいつに関わるのは、やめておけ。
裏の世界に関わっちゃダメだ。」
「お前に言われたくはねぇよ。」
翔太はーー裏の世界の人間だ。
家系が忍者家系で、今でも続いている情報屋。
それなりに裏では知られているらしい。
「俺だってな、できればこんな世界に入りたくなかったんだけどな。
本当に残酷だよ。」
翔太は悲しそうに呟いた。
「昨日まで仲間だったやつが、今日殺しにくるかもしれない。
躊躇いもなく、血と情報と武器と死が飛び交う世界。
使えないやつは切り捨てられ、ろくに墓にも入れてもらえない。」
表で生きる俺たちには、想像もできない現実。
でも、それが当たり前となっている世界。
「俺たち情報屋は例外だが、他の裏の人間は、まず表には再び出ることはできない。」
翔太は、顔をしかめ、珍しく元気な様子はねぇ。
「特に、お前が関わっている、みくる?だったか?
あいつは、まずい。闇に染まりすぎている。」