Second Light

新たな男


《みくるside》



「……サイアク…」



ちょうど仕事を終えた私。




対象人物は、意外にも呆気なく死んでくれた。



だから、さっさと家に帰ろうと思ったのに……




『幹部任命式が始まるんだけど?なにしてるんだ。』



帰ろうと思った矢先に、かかってきた電話。




もちろん、こんなことを言う相手は、トラしかいないわけでーー



行かないと今度会ったときに、ひどい目にあいそうだから、行くことにした。



と、言っても。



既に任命式は始まっているから、遅刻は確定だけど。




やっと着いた、オフィスビル。



見た目は大手会社の本社のようだ。




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