Second Light
実際、多分どこかの会社が使っているんだろう。
そこを最上階まで上がり、最上階から隠されたエレベーターと特別な通路を通って……
別の建物に移動できる。
そこが、私たちの本拠地。
そして、その建物の中に、恐ろしいほど広い、パーティールーム。
そこで任命式は行われる。
ガチャ
面倒臭いくらいの長い通路を通って、パーティールームの扉を開ける。
途端にジロッと向けられる視線。
私は、任命式の途中に入ってきた無遠慮なやつになるわけだ。
でも、フードを被った私の姿を視界に捉えた途端、視線は消える。
「ケイ。遅刻だ。」
「すいません、キング。」