Second Light
基本的に仕事のないやつ全員に招集がかかっているほど、大切な儀式。
普通の奴だったら、まず遅刻をする勇気はない。
私は、さっき仕事を終えたばかりなのだけれど。
他の奴等を気にすることなく、最前列に向かう。
そこにいるのは、やはりトラとライオンだけだ。
壇上に目を向けると、まるで高校生ぐらいの若い奴が、キングの横に座っていた。
「それでは、幹部任命式を始める」
ザッ
キングの声とともに、全員が立ち上がる。
「コードネーム、蜂。本日よりお前を幹部に任命する。」
「ありがとうございます。」