Second Light
2ヶ月前……?
みくるになにかあったのか?
みくるは、その男に戸惑うと同時に、
その真っ黒な瞳が哀しみを帯びた。
「あなたに、なにがわかるっていうの……。」
「なにも、わかりません。
けど、あのときのケイさんは、最低な人間でした。」
“ケイ”
その男から出た、別の名前。
誰の名前かはわからねぇが、みくるは顔を俯かせた。
男は、満足そうに笑うと、みくるの後ろの席に座る。
クラスは何とも言えぬ雰囲気に包まれた。
「すいません。久しぶりにみくるさんと会ったもので。
ちょっと喧嘩別れをしていたので、気まずかっただけです。」
男のその声で、教室は元の空気に戻る。