Second Light
☆3
闇の取引
《みくるside》
「……どうして、この高校に来た?」
ここは屋上。
生徒がいないであろう、授業中に私は転校生として現れた蜂を呼び出した。
「もちろん、あなたに1対1で会いたかったからです。」
「なぜ、私なんだ。そもそも、なぜ私がケイだとわかった。私は裏で顔を公開していない。」
私は『ケイ』として、素性はもちろん顔を公に現していない。
なのに、どうして……
「もちろん、ちゃんと調べたからですよ。苦労しましたけど、この世界でなら、やろうと思えばなんだってできる……そうでしょ?」
こいつ……っ
どこまで本気かは知らないが、おそらくこいつは私のことを、詳しく知っている。
「……どこまで調べた…?」