Second Light
「いやだなぁ、殺気なんて出さないでください。
僕ごときがあなたの殺気に耐えられないんですから。」
その言い方に、無性に腹が立つ。
まるで、私をわざと挑発しているみたいだ。
「………お前…一体……」
「僕は、もっとあなたを知りたいんです。尊敬すべき、あなたを。
あなたがこの世界に入って、6年。
あなたの偉業は、この世界で随一だ。」
私を褒めるように語る、こいつ。
でも、こいつの目は濁って、汚い。
なにがあったか知らないが、どこから見ても、嫌な香りしかしない。
「実績だって、素晴らしいものです。
あの事件さえ、なければ、ね。」
あの事件。
2ヶ月前のあの悲劇をーー
こいつは笑って語った。
「お前ごときが、そうやすやすと語るな。」
「いいんですか?僕は、“答え” を知っていますよ。」