Second Light



「と言っても、全然集まらないね。
とりあえず、潤がいてもいいのか?」



「別に。気にする必要はない。」



相馬は今だに、屋上に立って私たちの様子を伺っている。



相馬の位置は、私たちの会話が聞こえる位置。



……でも、聞かれてもいいか、と思った。


なんとなくだけど……そう思った。




「300でどう?」



「いや、たいしたものじゃない。110でいいよ。」



これは報酬の話。


桁はもちろん “万円” だ。



「相馬の分は、こっちで払うよ。」



相馬が聞いてしまうなら、その分も加算されるから……220万円。




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