Second Light
『一般人に死者が1人』
誰かなんて、野暮なことは聞かない。
だって、知っているもの。
彼がどんな人間で、どんなに優しいか。
「ーーイ?……ケイっ!」
「あ……ごめん。」
「ちゃんと聞いててよ。」
どうやら意識を他に向けたせいで、ナラの話を聞いていなかったようだ。
「あとは、特にわかっていない。
まあ、予想するに、かなりの大物が裏にいそうだけどな。」
「うんーー。」
大金が動いているのだ。
それだけの地位があるやつだろう。
「さて、俺は行く。なにか要件はある?」
「ない。お金は、10万渡しておく。」