Second Light
ナラへの報酬方法は簡単だ。
お金か、その価値に見合った情報を提供すること。
お金は振込だし、情報も電話などでもいいのだが……
私は後回しにするのは好かない。
「じゃあ、100万分の情報を提供でいいんだよね?」
「情報は、私のこと。」
「ーーーあ?お前、それでいいのか?」
ここで口を挟んできたのは相馬だ。
相馬は気付いているんだろう。
情報を提供するということは、それを買われる危険がある。
私は素性を売るということは、他の者に私を知られる危険が伴う。
「いいのか?」
それを理解した相馬は、私を見つめる。