Second Light
「だって、今、ナラに顔を見せた時点で、ナラの情報の一つになった。
それを代償にしてもらう。」
私、『ケイ』が『佐倉みくる』であることを、なぜか知っているナラ。
この情報屋がどんなルートでそれを知ったかは知らない。
が、知られてしまったものは仕方ない。
「私『ケイ』は偽名『佐倉みくる』でこの高校に通っている。
高校に通う理由は、ある人と約束したから。
そして、この容姿が本当の私の姿。
あとは、16才。
--こんなんで、いい?」
「いい、どころか払いすぎ。
ケイはこの世界でも素姓が知られてないことで有名なんだから。
情報一つで500万はいくよ。」