Second Light
「俺は、お前の近くにいてぇと思ってる。」
そんなもの、いらない。
だって、知っているもの。
信じた人を失うことが、どれだけ怖いのか……
「いらない……人なんて二度と信じない。」
「また、それだな。」
また……?
なんのことだろう?
「“二度と” って言葉だよ。前も言ってた。」
そう言われてみれば、言ったかもしれない。
『二度と人を好きにはならない』
「そんなに拒否するってことは、きっと俺には想像できねぇ過去を背負ってるんだろ?」
「………」
確かに、私の過去に闇は存在する。
「俺は、お前を守りてぇんだよ。
正直、お前に何があったのか知りてぇし、
“佐倉みくる” ってのが偽名だっつうんなら本名を知りてぇ。」