Second Light
そっか……さっきナラに情報として偽名のことを渡したんだっけ。
「なんでだろぉな……お前に誰よりも近い存在でいてぇ。」
……近い存在。
似てるな。
彼もそう言ってくれた。
私の近い存在になりたい、と。
あなたと同じ太陽のような温もりと瞳で、私に言ってくれた。
「………うん、ありがとう。」
この人の近くにいたい、私もそう思った。
でも、一歩が踏み出せない。
二度と………大切な人を失う悲しみを感じたくないから。
「相馬………。」
今だけでいい。
甘えさせてほしい。
「まだ、いつかでいい。いつか、俺にお前を教えて欲しい。」