Second Light
相馬は、私を壊れ物のように強く優しく抱きしめる。
この人は、温かい。
彼とどこか似ているあなたを、信じたいと思う反面……
信じて壊れたときの悲しみが恐怖となって蘇る。
私は一体……どうしたいんだろう。
相馬の言うとおり
いつか、本当の名前を教えられるだろうか。
いつか、自分の正体を彼に話せるだろうか………。
そんな日がくることを、この時の私は望んでいた。
「相馬は、一体何者なの?」
調べればわかるだろうけど、相馬本人から聞きたい。
「俺か?言っただろ。
お前が俺のことを好きになったら、教えてやるよ。」
相馬は、意地悪く笑った。