Second Light
みくるは勢いよく俺を振り返り、言葉にならない声をあげた。
「あ?」
おかげで、撫でていた手は離れたじゃねぇか。
なんか、楽しかったんだが。
「か、勘違いしないでよね?!
昨日はちょっと気の迷いっていうか……別にあんたに興味ないし。」
一気に喋るみくる。
わかりやすいツンデレだな。
というか、みくるがこんなに話しているのを見るのは初めてじゃねぇか?
なんとなく周りを見渡せば、みくるの様子にみんなが唖然となっている。
「あっ!」
それはみくるも気付いたようで、慌てて顔を窓の外に向き直した。
手遅れな気がするけどな。