Second Light
ふと、後ろに視線を向けると。
みくるの後ろの席の林が、俺を睨んでいた。
殺気も漏れている。
一般のやつがいるんだから、殺気はしまうべきだろぉが。
林は、俺を睨んだまま、ソワソワと無意識に手を動かしている。
袖にナイフでも仕込んでるってところか。
あぶねぇやつだな。
「そんな睨み合いしてんなよ。」
呆れた声が聞こえ、林から視線をずらす。
いつの間にか、目の前に慎がいた。
「昨日、屋上でなにがあったんだよ?」
慎は苦笑いしながら俺を見ていた。
そういえば、昨日は慎と別行動をとってたんだっけ。
慎は狼神のことで、後輩と話してたから一人で屋上に行った。