Second Light
「まあ、何も起こらないように、色々手は回しとくよ。」
慎は俺にそう言い残すと、教室から出て行った。
慎は幹部時代、副総長と共に特攻隊長をしていた。
ああ見えて、仲間思いで、幹部の時もよく後輩に混ざって遊んでいた。
だから、後輩からも親しまれている。
あいつが手を回しとくってことは、後輩を通して包囲網でも張る気だろ。
そういうのは、慎に任せるのが一番だ。
「………なにか起こらねぇといいけどな。」
陽達が警戒する相手ってことは、相当強いに違いねぇ。
俺も警戒するに越したことはねぇ、か。
俺は携帯を取り出すと、翔太にメールを送った。
情報が必要だし、翔太にも協力してもらおうじゃねぇか。