Second Light
《みくるside》
「なんだっていうのよ……」
今の気分?
最悪。
私らしくもない一日だった。
相馬のことが、ずっと頭の中にあった。
次の仕事も、もうすぐ始まるというのに……気持ちを切り替えなきゃ。
フルフル
頭を振って、余計な感情を追い出す。
ーーーそれに、さっきから、目障りなものもあるしね。
私の後ろにあるビルの隙間に隠れるようにして立つ男。
学校を出てから、ずっとついてくる。
気配は隠しきれてないし、どう考えても裏の人間ではなさそう。
こういう場合は下手に私が動かない方がいい。
でも、鬱陶しいんだよね。