紅炎と雷炎 ②
陣「そして、舞龍…。 紅炎十代目総長、平川美樹ができたのか」
美樹「そう…。 そして、あたしは雅文に誓ったことを二年後に破ってしまった」
陽「え?」
美樹「ふふっ。 あたしの過去はここでおわりじゃないよ?」
陽「まだ、何かあるの?」
美樹「あたしが紅炎を止めることに決めたのは、この雅文に誓ったことを破ったから。 つまり、また死人をだしてしまったこと。
あたしが総長になって、みんな少しずつ受け入れてくれた。
そして、確実に受け入れてくれたのは雅文の手紙だった。
そこに書かれていたことは、衝撃だった。
だれも聞かされてなかった真実がそこにあったんだ。
そこにはこう書かれてたんだ…
『紅炎のみんなへ
みんながこれを読んでるってことは、俺はもう生きてないってことか…
これを書いてるのは抗争の二日前です。
悲しいな~。
もっとお前らとバカやって笑いあっていたかったよ!
おっと、これを書いてるのは大事な話があるからだ!
まず、俺は今大きな病気にかかってる。
直すことはできないそうだ。
だから、次の抗争が俺にとって最後の抗争になると思う。
そこで、俺はお前らを全力で守ることにする。
誰かに危険が迫ったら、俺が駆けつける。
もし、自分が死んだとしても、全員助ける。
だから、もし俺が誰かを守って死んでしまっても、そいつを責めないでほしい。
俺はそいつを守れて死ねることに誇りをもって死ぬからな!
そして……
本当はこれ、俺の口から直接いいたかったんだけどな…
言えないかもしれないから、書いとくな!
次の総長は美樹だ!
これは、絶対に覆さないぞ!
みんな、文句言うなよwww
美樹を選んだ理由はもちろん、強いってのもあるが…
美樹はお前らを絶対、光に引っ張ってくれる。
確実に守ってくれる。
人一倍、お前らのことを愛してくれる!
俺はそう思う。
だから、俺は美樹を十代目総長に決めた!
紅炎のみんな!
俺の思いはみんなに届いてるかな?
届いてるなら受け止めてほしい!
美樹一人じゃ、紅炎はなりたたない。
だから、お前らで美樹を支えてやってほしい。
よろしくな!!
最後に、俺はお前らのこと愛してたぜ!
雅文より』」