紅炎と雷炎 ②
あたしは、この手紙をいつも持ち歩いてる。
そして、その手紙を読んだ。
美樹「この手紙を、総長室でみつけた。
あたしは中身を見る勇気を持てず、副総長に渡した。
そして、そいつは中身を見た瞬間。
その手紙をもって、下っ端のとこに行って、それを読んだ。
そして、紅炎の下っ端たちはあたしを認めてくれたんだ」
晃「良かったじゃねぇか」
美樹「それだけで、終わればね…。
言ったでしょ?
あたしは死人を出したって…
あたしはそれから二年、何事も無く仲間と一緒に暮らしてた。
でも、雅文が死んで二年後、事件は起きた。
その事件は抗争中。
あたしたちは何日も前から、その抗争に向けて準備や特訓をしてた。
そして、万全の状態で抗争を迎えた。
もちろん、その抗争もあたしたち紅炎が押してた。
でも、あたしは雅文の事件以来、終わるまで絶対気を緩めないと決めてた。
その時もずっと気を張ってた。
いつでも仲間を守れるように…
なのに、あたしは仲間を守ることはできなかった。
そいつは、下っ端の中でも結構強くてあたし達と最前線で闘ってもらってた。
だから、あたし達と一番近い場所で闘ってたんだ。
そいつも敵を倒しまくってた。
別にそいつが気を抜いたわけじゃない。
誰にでも死角があるだろ?
そこから、ナイフで刺されたんだ。
あたしは気を張ってた。
でも後、一歩ってところで届かなかった。
後、手の平一個分がたりなかった…
そいつは、死んだ。
あたしは、雅文との誓いを破ってしまった。
そして、紅炎を止めた。
みんな「美樹さんのせいじゃありません」って言ってくれた。
引き止めてくれた。
でも、あたしは引き下がることができなかった。
結局、あたしはまた死人をだしてしまうんじゃないかって紅炎から逃げたんだ。
で、転校してきて、あたしは今ここにいるってこと。
これで、あたしの過去は終了」