紅炎と雷炎 ②
あたしは、話終えるときには顔を上げることができなくなっていた。
みんなの顔をみるのが怖かった。
美樹「どう? みんなが憧れてくれていた舞龍はこんな最低なやつだったんだ」
手が震える。
陣「美樹…」
美樹「何?」
陣「こっち見ろ」
美樹「無理」
陣「美樹」
美樹「イヤ」
陣「美樹!」
陣はあたしの顔を無理やり上に向かせた。
そして、目にはいったのは微笑んでる皆の顔。
陣「俺らはお前を最低な奴だなんて思ってない」
陽「そうだよ、美樹ちゃん。 俺らは美樹ちゃんがいたからここにいるんだよ?」
晃「それなのに、最低とか思うわけないだろ?」
翔「しかも、ここにきてからも俺らを救ってくれた」
千尋「俺らに笑顔をくれた」
陣「そんな、美樹を最低なんて思うわけないだろ」