紅炎と雷炎 ②


美樹「あたし……まだ、雷炎にいてもいいの?」


陣「当たり前だ。 それとも、お前は俺らと一緒にいたくねぇのか?」


そんなこと、あるわけない!


美樹「あたし…あたしは、みんなと一緒にいたい! これからもずっと!」


陽「そうだね。 美樹ちゃんは俺らの仲間だよ」


陽…


晃「てか、お前がいないとつまんねぇだろ!」


晃…


翔「美樹がいなくなるなんてありえねぇ!」


翔…


千尋「これから、もっとお喋りするんだから!」


千尋…


陣「だそうだ。 俺らはお前がいなくなるなんて考えられないんだけど?」


陣…


美樹「ありがと…っ! あたしは…っ、し、あわせっ、もんだ!」


あたしは、泣きながら笑った。


そこで、外がうるさいことに気づく。


美樹「あ、れ? な…んで、ひっく…外、う、るさっ、いの…ぐす…っ!」


陣「ああ、下っ端の連中だろ」


そう陣が言った途端に、陽が扉を開けた。


バタンッ


ザラアアァァァァァァァ…


て感じで、なだれ込んできた下っ端の人たち。


晃「聞いてもいいって言ったが、なだれ込むほど押し付けて聞かなくてもいいだろ…」」


晃が呆れたように言う。


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