紅炎と雷炎 ②
陽「あの……」
…ヤベッ!
完全にこいつらのこと忘れてた。
稜「なんだ」
晃「そいつ、どーしたん…ですか?」
うん、絶対タメ口になりそうだったよな、今(黒笑
稜「詳しい事情は言えない。 でも、今は大丈夫だ」
陣「どーして言えないんですか?」
稜「…お前らにだって触れられたくない過去の1つや2つあるだろ? それと同じ。 美樹さんの過去は美樹さんに聞いてくれ…」
翔「…分かりました。 じゃあ、聞きません。 でも質問させてください」
稜「なんだ?」
翔「さっき今はって言いましたよね? なんで、今はなんていったんですか?」
こいつ、いいところに目をつけるな…
稜「……美樹さんがこーなることはたまにあるんだ。 だから、今はって言ったんだ」
翔「そ…そうですか」
稜「だから、またこーなるかもしれない。 その時は誰でもいいから、美樹さんを抱き締めて頭を撫でてくれないか?」
陣「分かりました」
目に力がこもった。
いい目をしてやがる。
美樹さんがこいつらとつるんでる理由が何となく分かるな…