紅炎と雷炎 ②
ダダダダダ…バンッ!!!!!
美樹「おい、けんちゃん。 喧嘩止めてまであたしに用とはよほど大事な要件なんだろうな?」
堅「ああ…」
あれ?
あたしはけんちゃんの様子がおかしいと思い、素直に理事長室に置いてあるソファーに座った。
美樹「で? 要件は?」
こう雰囲気のときはとても大事な要件のときだけ。
前回のときもそうだった…
堅「あのな、この学校に後30分後に死龍って族が攻めてくる」
ほ~ん…って
美樹「は? なんでそれをあたしに言うんだよ。 そのことは雷炎の奴等に言うだろ、普通…?」
あたしはもう、族から抜けた人間なんだ。
あたしから、わざわざ関わりに行く必要なんてない。
いや、関わっちゃ行けないんだ。