紅炎と雷炎 ②
Ⅵ
~理事長室~
コンコン
堅「美樹か?」
美樹「ああ」
堅「いいぞ」
ガチャ…
堅「そこに座れ」
そう言われたので、あたしはソファーに座る。
美樹「けんちゃん、あたし今から雷炎のみんなに話す」
堅「覚悟を決めたのか?」
コクン
堅「そうか…。 俺は、雷炎のやつらなら受け入れてくれると思う。 でも無理はするなよ」
美樹「分かってる。 ……けんちゃん」
堅「ん?」
美樹「いつもありがとね。 あたし、けんちゃんにはいっつも助けてもらってる」
堅「それは、俺も同じ。 俺はお前に何度も助けられた。 だから、俺はできることをお前にしてるだけ」
美樹「……そっか」
堅「もし…いや、頑張れ。 大丈夫だから。 辛くなったら、俺や稜、お前の兄、蘭や燐母さん父さんを呼べばいい」
美樹「うん、大丈夫、分かってるよ」
堅「おし、行ってこい!」
美樹「はい! 行って来ます」
ガチャ…