紅炎と雷炎 ②
やっぱちょっと怖いな…
これから過去を話す…。
あいつらはどういう反応をするのかな?
やっぱ、軽蔑?
それとも、拒絶?
いやだな、思考がどんどんマイナス方向にむかう。
もう、昇降口にきている。
美樹「ここをでたら、雷炎のみんなが待ってる…」
一人しかいないこの状況で、あたしの呟いた言葉はすごく響いた。
美樹「離れたく…ない。 一緒にいたい」
だから、
美樹「あたしは、逃げない」
あたしは昇降口からでて、雷炎がいるであろう門へむかう。
美樹「…はは。 情けない」
逃げないと言った側から、手が震えて止まらない。
美樹「…っ! あたしは紅炎の総長、舞龍だぞ。 こんなことで怯えるな…っ!」
あたしは小さく呟く。
美樹「すー、はー……。 よし」